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Japanese Red Cross Society

腎臓内科

腎臓内科

腎臓内科

特色

 当院では、これまで内科に所属していた腎臓疾患を専門とする内科医のグループが、2020年4月より腎臓内科という一診療科として独立いたしました。
 当科では、健診などで指摘された尿検査異常に対しての腎生検を含む精密検査や、慢性腎臓病、ネフローゼ症候群に対する治療、末期腎不全患者への血液透析療法や腹膜透析療法といった腎代替療法の導入と維持管理、また 透析医療を受けられている患者さんのシャントトラブルを含む各種合併症の治療まで幅広い診療を行っています。
 当院は総合病院であり、また第三次救急指定病院であることから、手術や外傷、心不全や重症感染症に併発した急性腎障害に対しても、各診療科と協力して適切な診療を行います。
 当科では、医師の良好な人間関係の下、他科の医師や看護師、また他のコメディカルスタッフと緊密に連携し、患者さんの「生活の質(Quality of Life)」を尊重した診療を心掛け、検査や治療による負担が患者さんの生活の過度な妨げとならないよう細心の注意を払います。
 また、当院は日本腎臓学会の認定教育施設及び日本透析医学会の教育関連施設であり、当科での豊富な症例をもとに各学会専門医の養成に尽力します。

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慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease:CKD)について

 慢性腎臓病は、腎障害や腎機能の低下が持続する病気で、進行すると末期腎不全に至り、透析療法や腎移植術が必要になります。2018年末の日本の透析患者数は、約34万人と増加し続けています。CKDは、心筋梗塞や心不全、脳卒中など心血管疾患や死亡のリスクを上昇させます。日本人のCKD患者数は約1,330万人で、成人の約8人に1人がCKDと言われております。CKDの多くは自覚症状に乏しいですが、血液・尿検査で診断が可能ですので、早期に診断して適切な治療を行うことでCKDの進行を防ぎ、心血管疾患や死亡のリスクを抑制することが重要です。

尿検査で異常を指摘されたら

 まずは、かかりつけやお近くの医院で相談していだたき、再検査を行っていただくことをお勧めします。その上で必要と判断されましたら、当院腎臓内科に一度ご相談ください。

 腎臓は、血液をろ過して不要な物質や水分を尿として排泄し、その過程で必要な物質については、再吸収をして体の恒常性(バランス)を保っている臓器です。尿蛋白が認められるときは、腎臓のろ過装置(糸球体)に病気が隠れている可能性があります。具体的には、糸球体腎炎、糖尿病、膠原病などが原因として挙げられます。放置しておくことで徐々に腎臓病が進行し、末期腎不全に至り、透析療法や腎移植が必要になることがあります。初期の段階で原因を調べておくことは、腎臓病の進行を抑制するために非常に重要です。

 治療法は原因によってそれぞれ異なりますので、これまでの病気の経過や体の状態を診させていただき、血液・尿検査、画像検査(超音波、CT検査など)による原因検索を行います。適応がある際には、確定診断のため腎生検という腎臓の組織の一部を採取し、顕微鏡的で病理学的に評価する検査を行い、確定診断をつけます。当院では各ガイドラインに基づき標準的な治療法を行っております。IgA腎症に対しての扁桃摘出術+ステロイドパルス療法、頻回再発型・ステロイド依存性微小変化型ネフローゼ症候群、難治性の顕微鏡的多発血管炎・多発血管炎性肉芽腫症に対してのリツキシマブ治療、多発性嚢胞腎に対するトルバプタン治療も行っております。

慢性腎臓病(CKD)の治療について

 かかりつけの先生や健康診断で慢性腎臓病を指摘された時、患者さんの慢性腎臓病のステージを確認します。

ステージ G1~G3

 治療法は、これ以上患者さんの腎機能化悪化させないように、原因となる疾患の検索並びに原因となる疾患の治療を行っていきます。そのために、腎臓内科だけではなく当院の他科の医師とも連携を取り、治療を進めていくこともあります。
 また、生活習慣・食事の見直しが必要となるため、栄養士と連携し食事指導を行っていきます。

ステージ G4~G5

 このステージになると、塩分や水分の排出、老廃物の排泄がうまく出来なくなり、体内のバランスを保つことができなくなります。その結果、尿毒症症状といわれる吐き気や食欲不振、全身の痒み、むくみ、貧血、精神状態の悪化といった症状・所見が出現するようになります。
 この状態が進行すると生命を維持できなくなるため、腎臓の機能を代わりに行う治療である腎代替療法を行う必要があります。
 この状況で、当科に初めて来院される患者さんもいらっしゃいます。その時に『血管の手術をして、血液透析(人工透析)になります』と言われる患者さんも少なくありません。
 当科では、患者さんの生活様式(家族背景、仕事、患者さんの希望)に合わせ、3つの腎代替療法(血液透析、腹膜透析、腎移植)に関して時間をかけて説明させていただき、出来るだけ患者さんやご家族に合わせた治療を行っていくよう療法選択外来を設けています。

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腎臓内科外来

 
午前 武井 古堅
(逸見)
古堅 高橋 (逸見)
午後 武井 古堅
(逸見)
古堅 高橋  

 
※初診、紹介状を持参いただいた方は11時までに受付してください。
 火、金曜日は内科一般外来がメインになります。

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療法選択外来

 
14時
15時
16時

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血液透析(人工透析)

 血液透析導入症例の最近の動向としては、尿毒症状が悪化する前に治療法の選択や準備の手術を前もって行う「計画導入」を積極的に勧めています。そのため、新規に透析を導入する患者さんのなかで、全身状態が著しく悪化する方の割合は減少してきており、入院期間も短期で済む傾向にあります。

当科での血液透析(人工透析)導入の流れ(一例)

  1. 選択療法外来受診
  2. 患者さん、ご家族が血液透析を希望。
  3. 内シャント設置(血管手術)のため心臓血管外科へ依頼し、手術日決定。
  4. 内シャント手術(1泊2日)
  5. 退院後、当科外来通院を継続し、尿毒症上の出現や腎機能が10%以下になったとき透析導入のため入院日を決定する。
  6. 入院当日もしくは翌日から透析開始。
  7. 血液透析が安定してできることを確認し、ご自宅近くの透析施設へ紹介させていただき退院日決定。
    ※透析導入のための入院期間は1~2週間を目標にしています。
  8. 退院後は週3回の維持透析を開始。

当科の血液透析導入数

  2017年 2018年 2019年 2020年
血液透析 78人 83人 67人 67人

心臓血管外科新規内シャント設置術数

  2017年 2018年 2019年 2020年
内シャント 78件 94件 76件 90件

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腹膜透析

 腹膜透析(Peritoneal Dialysis:PD)は1日4回の透析液の交換を行い、24時間腹腔に透析液を貯留するCAPD(Continuous Ambulatory Peritoneal Dialysis)が行われていましたが、最近では機械を使用し、自動的に寝ている間に透析液を交換するAPD(Automated Peritoneal Dialysis)という治療も行われています。
 当科の患者さんの多くは、APDを選択され自宅で行っています。

腹膜透析導入の流れ(一例)

  1. 療法選択外来受診
  2. 腹膜透析導入のための入院日決定。
  3. 入院後、腹膜透析カテーテルの挿入手術。(局所麻酔もしくは全身麻酔)
  4. 数日後からコンディショニング開始。(お腹の中に少しずつ薬を貯留してお腹を慣らしていきます。)
  5. 2~3週間で腹膜透析の手技を獲得いただきます。ご家族にも手技を獲得いただく場合は、ご家族にも来院いただくこともあります。
  6. 手技が獲得でき、お腹に薬をどれだけ入れるか決まったら退院。
    ※腹膜透析導入のための入院は3~4週間です。
  7. 退院後は当科へ月1~2回通院いただきます。

腹膜透析外来

 
午前
午後

当科新規腹膜透析導入数

  2017年 2018年 2019年
腹膜透析 6人 10人 9人

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腎移植

 腎移植には生体腎移植とと献腎移植の2種類あります。
 療法選択外来時に詳しく説明いたします。
 移植をご希望された患者さんには、移植施設をご紹介いたします。

当科からの紹介施設(一例)

  • 東京女子医科大学病院
  • 自治医科大学病院
  • 日高病院

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バスキュラーアクセストラブルについて

 バスキュラーアクセス(シャント)には、狭窄、閉塞、感染症等様々なトラブルが起きることがあります。
 そのトラブルの治療を当科と心臓血管外科と連携して行っております。

シャント狭窄

 シャント狭窄音の聴取や触った感じのスリルの低下、透析中アラームが頻回になった時、止血が困難であった場合等にシャント狭窄が疑われます。透析担当の先生やスタッフの方とご相談いただき、当科へ電話連絡ください。
 状況を確認のうえ、迅速に対応させていただきます。

シャント閉塞

 シャント音の消失、吻合部のみ拍動している時に疑われます。早急に治療が必要となります。
 透析日であれば一度透析担当の先生に相談し、当科へご連絡ください。
 透析日でなければ、かかりつけの透析クリニックへご連絡いただき、当院へご連絡ください。(土曜日、日曜日に気が付いた時は、月曜日の朝にご連絡ください)

受診、治療の流れ

  1. シャントのトラブルが発生。
  2. 透析担当先生に相談いただき、当科へ連絡ください。(月~金曜日電話にて対応します。)
  3. 受診日、時間を電話にて決めます。
  4. 受診後、検査を行い必要であれば、その後すぐに治療を行います。基本的に日帰りでの治療になります。
  • PTA(経皮的血管形成術)が困難な症例で、シャントが使用できない場合は、シャントを再度作り直します。心臓血管外科と連携し、1週間以内には作り直しができるように心がけております。
    また、シャント手術が困難な患者さんには、長期留置型カテーテル(カフ付きカテーテル)の挿入も行っております。

透析担当先生、スタッフの方へ

 患者さんのバスキュラーアクセスのトラブル発生時は、ご遠慮なく下記までご連絡下さい。(患者さんの通院の手間をなるべくなくせるよう電話にて対応させていただいております。また、担当先生が他の患者さんの診察や治療でお忙しい時は、技師や看護師の方からご連絡いただけると幸いです。)

■連絡先
深谷赤十字病院 腎臓内科担当
電話:048-571-1511(代表)

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担当医の紹介

氏名 職名 専門医・認定医等
逸見 憲秋 部長 日本内科学会認定内科医
身体障害者福祉法第15条指定医(じん臓機能障害)
児童福祉法指定医
臨床研修指導医
高良 勝彦 副部長 ICD制度協議会インフェクションコントロールドクター(ICD)
臨床研修指導医
医学博士
難病指定医
古堅 聡 医師 日本内科学会認定内科医
日本透析医学会透析専門医
身体障害者福祉法第15条指定医(じん臓機能障害)
難病指定医
髙橋 駿介 医師 日本内科学会認定内科医
日本内科学会総合内科専門医
日本腎臓学会腎臓専門医
日本腎臓学会認定指導医
日本透析医学会透析専門医
臨床研修指導医
緩和ケア研修会修了
身体障害者福祉法第15条指定医(じん臓機能障害)
医学博士
難病指定医
武井 克仁 医師 日本内科学会認定内科医
日本プライマリ・ケア連合学会認定プライマリ・ケア認定医
臨床研修指導医
医学博士
瀬戸 那由太 医師 緩和ケア研修会修了

関連リンク

診療科のご案内