マンモグラフィ (乳房撮影)
当院では2017年1月より、GE社製Senographe PristinaTM +Seno3D(デジタル・ブレスト・トモシンセシス装置)を導入いたしました。
この装置は最新の装置で(2017年1月時点)、角に丸みを帯びた形状で患者さんの緊張を和らげ、撮影時の痛みを最小限にするデザインとなっています。
また、従来の撮影(2D)に加え、デジタル・ブレスト・トモシンセシス撮影(3D)も可能となりました。3Dでは一度の撮影で任意の複数断層画像が得られ、重なりがなくクリアな画像を2Dとほぼ同等の線量で撮影することが可能です。
なお当院では現在、マンモグラフィ検診精度管理中央委員会によって認定された検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師が6名在籍しており、すべてのマンモグラフィ検査に対して講習会を終了した女性技師が担当しております。
当院のマンモグラフィ撮影装置
Senographe PristinaTM +Seno3D (GEヘルスケア・ジャパン)
3D 撮影イメージ
マンモレポートシステム Plissimo MG
(パナソニック メディカルソリューションズ)
マンモグラフィとは?
乳房のX線撮影のことです。乳房内の病変を写し出すために、専用のX線装置を使って撮影します。触診ではわからない小さなしこりや、乳がんの兆候の一つである石灰化を写し出すことができます。
検査の流れ
- 上半身はすべて脱衣し、検査用のケープに着替えていただきます。
- ケープの前側を上げ、乳房を適度に圧迫して片方ずつ撮影します。
(乳房を圧迫して薄くするほど乳房内部がよく分かり、被ばくを少なくすることができます。) - 入室から15分程度で終了です。
(ただし、再度撮影の必要がある場合は若干長引くことがありますので、ご了承ください。)

撮影室内

更衣室
被ばくについて
私たちは日頃から宇宙線や大地などから、気づかぬうちに年間約2.4mSvの自然放射線を浴びています。また、東京からサンフランシスコまで飛行機で移動する間に0.038mSvの自然放射線による被ばくを受けるというデータもあります。
一方、マンモグラフィでは1方向につき0.05~0.15mSvの被ばくがあるといわれています。これらのデータと比べても、マンモグラフィによる被ばくは決して0ではありませんが、不必要に恐れる必要はないといえます。
[マンモグラフィによる乳がん検診の手引き-精度管理マニュアル-第5版より抜粋]
マンモグラフィ撮影にあたってのお願い
- ネックレス等は外して下さい。
- 制汗剤等は付着したパウダーが写真に写ってしまう為、検査の際はつけないようにして下さい。万が一、つけてきてしまった場合は、必ず拭き取って下さい。
- 髪の毛が長い方は撮影の妨げになる場合がありますので、できるだけゴム等で束ねて下さい。
当院では、次に該当する方の撮影は原則お断りしています
該当する方は、他検査等ありますので担当医にご相談下さい。
- 豊胸術を受けられた方
- 植込み型心臓ペースメーカーおよび植込み型除細動器を装着している方
- 妊娠中またはその疑いのある方
リラックスして検査を受けていただけるよう女性スタッフ一同、日々、心掛けて検査にあたっています。不安なことや疑問点などがありましたら、お気軽にお尋ね下さい。