CT検査
CTとは、コンピューター断層撮影法(Computed Tomograpy)の略語です。X線吸収の差を計測し、コンピューター処理する事で、身体の様々な臓器を画像化する検査です。
CT用造影剤を用いることにより、心臓の血管(冠状動脈)を画像化することができます。その他、脳、胸腹部大動脈、四肢の血管の狭窄や瘤の画像を提供することができます。
2017年1月に導入のGE社製CT(Revolution HD(GSI))では、従来CTでは得られなかった画像(Monochromatic Image、Material Density Image)が得られ、分からなかった情報(Spectral HU Curve、Effective-Z解析)が得られる新しい情報を画像化し提供することができます。
2021年4月より、救命救急センター内に新型コロナウイルス感染症患者・疑い患者さん専用の「救急CT室」を整備しました。
どのように検査しますか?
始めに、寝台にあおむけに寝て頂きます。そして検査目的の部位に合わせるために、大きなドーナッツ型の装置内に寝台ごと移動します。頭部や四肢以外の検査部位では、息止めを数秒していただきます。
検査時間はどのくらいなの?
検査室に入ってから出るまで、通常5~10分程で終了します。造影剤を使用する場合は、15~30分程の検査時間になります。
造影剤を使用するCT検査とは?
正常部位とX線透過性がほとんど変わらない病変や小さな病変は、診断が困難な場合もあります。この様な時には、造影剤を用いることによってより明瞭に描出、且つより正確な診断がおこなえるようになります。このため、 全身の様々な部位の検査において、造影剤が用いられています。この造影剤は「非イオン性造影剤」といわれるもので、通常は腕の静脈から注入して検査を行います。
この造影剤を使用しない検査を「単純CT検査」、造影剤を使用する検査を「造影CT検査」といいます。
造影剤副作用の心配はありませんか?
副作用としては、吐き気、嘔吐、かゆみ、蕁麻疹、熱感など軽症なものを含めて約3%といわれています。アレルギー体質の方、気管支喘息の方、腎臓機能低下している方、糖尿病の薬やその他の病気でも副作用が出やすくなることが報告されています。造影検査のご説明の折りに、事前に充分な説明を行っております。適正でないと判断した場合は造影を行いません。
当院検査機器
当院では、GE社製64列マルチスライスCT『Revolution EVO』、GE社製64列マルチスライスCT『Revolution HD(GSI)』の2台の装置を設置しています。

Revolution EVO

Revolution HD(GSI)

