令和5年度 深谷赤十字 病院指標

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 808 199 193 340 452 742 1314 2797 1790 331
当院は、高齢化が進む埼玉県北部地域において、小児科や周産期医療、救急医療等を実施しているため、入院患者の年齢区分も全体に分布しています。 (令和5年度 入院症例8,966例) 70歳以上の患者割合は54.9%であり、厚生労働省患者調査による全国の病院合計数による70歳以上患者割合60%強と比べると、高齢者割合は低くなっています。 疾患別上位となる循環器系疾患(狭心症や慢性虚血性心疾患)、脳梗塞などは高齢者割合が高く、その平均年齢は70歳以上となっています。 急性期中心の入院診療となるため、早期転院を促していること、がんの手術や内視鏡検査の患者割合が高いことなども、全国平均に比べ高齢者割合が低くなっている理由と考えられます。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
循環器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1,2あり 手術・処置等2 なし 297 4.57 4.26 0.34 *71.03
050050xx9910x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 229 3.02 3.05 0.00 *70.26
050050xx9920x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 2あり 手術・処置等2 なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 96 3.03 3.25 0.00 70.22
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1 なし、1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 83 13.02 11.54 1.20 *68.24
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1 なし、1,3あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 62 10.03 9.77 3.23 *79.85
かかりつけ医から紹介を受け外来を受診した方や、救急車にて受診された方などが主な入院患者さんとなっています。 心臓や血管に原因となる病気を有している方が入院対象です。症状は胸の痛み、動悸、息切れなど胸部症状を自覚される方や、体の浮腫みや足の痛みなど胸部症状以外の自覚症状を有している方まで様々です。 正確な診断と早期の治療をこころがけています。入院期間は、検査や治療また疾患等によって異なりますが、早めの退院を目指しています。心臓の検査治療以外に、その原因となる疾患(糖尿病、肺炎、貧血、腎機能障害など)などの治療も併せて行い、患者さんの全身状態の改善を図ることを心がけています。 上記表のうち、第1位「狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等~」は冠動脈形成やステント留置を施行し、第2位の「狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 心臓カテーテル法による諸検査等 処置2なし」は、冠動脈の造影検査の入院となります。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 109 4.34 4.55 0.00 *71.90
060335xx02000x 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 87 5.56 6.87 1.15 *65.98
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし 54 15.20 15.12 1.85 *74.04
060020xx02xxxx 胃の悪性腫瘍 胃切除術 悪性腫瘍手術等 51 16.75 18.01 3.92 72.02
060035xx99x6xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 6あり 42 4.00 4.42 0.00 55.98
当科は地域の中核病院としての役割を担っており、診断群分類でみると、第1位は鼠径ヘルニアのヘルニア手術で全体の9.1%を占めております。第2位は胆嚢炎等、腹腔鏡下胆嚢摘出術が全体の7.8%で、第3位結腸(虫垂を含む)の悪性腫瘍です。(上記表にはありませんが)6位以下には肝癌や胆嚢癌の手術症例が並び、がんの手術と共に術前や術後の抗がん剤治療から、その他一般診察の両者を共に扱っていることがわかります。診療範囲を広く担っており、地域医療に貢献していけるよう努力しています。
消化器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 157 8.10 8.75 3.82 *76.24
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 76 8.49 7.61 0.00 *75.93
060140xx97x0xx 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術・処置等2 なし 47 10.09 10.92 4.26 *71.34
060060xx9710xx 胆嚢、肝外胆管の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 34 7.00 12.10 2.94 73.53
06007xxx97x0xx 膵臓、脾臓の腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 26 9.62 11.65 3.85 74.19
当科で最も多い症例は「内視鏡的胆道ステント留置術」であり、入院症例を分かりやすく分類すると、胆管結石、胆嚢炎疾患157件(15.5%)、続いて胃の悪性腫瘍76件(7.5%)、胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄47件(4.6%)が上位3疾患となります。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 143 3.11 2.44 0.00 *73.51
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2 なし 95 7.64 6.85 1.05 *75.24
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病 なし 67 4.51 5.22 0.00 63.72
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術等 47 7.09 7.75 0.00 74.26
110080xx01xxxx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 42 10.83 11.19 0.00 71.71
大きなまとまり(MDC6分類)にしても前立腺の悪性腫瘍が1位で全体の18.2%を占めております。2位は膀胱悪性腫瘍12.1%、3位は上部尿路疾患となります。癌のために尿管が狭くなり、水腎症になった患者さんの精査、治療することもあります。 50歳以上の中高齢男性に前立腺肥大症のために排尿障害、尿閉と腎不全になる場合があり、内服治療または内視鏡手術で治療しています。 また、ダヴィンチの手術は傷口が小さくすみ、術中出血や傷の痛みも少なく術後の回復が早い傾向にあります。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 88 6.02 5.96 3.41 0.69
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 64 8.09 6.07 7.81 0.00
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2 なし 59 4.95 5.86 3.39 3.34
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 55 5.64 6.37 1.82 2.89
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 52 6.54 5.62 7.69 2.81
新生児は在胎32週以降を対象に診療を行い、緊急帝王切開への対応、呼吸障害に対する人工呼吸器対応も可能です。 小児は呼吸器感染症(肺炎、気管支炎、RSウィルス)、気管支喘息、川崎病、痙攣性疾患(熱性けいれん、てんかん、急性脳症)、食物アレルギー負荷試験、その他各種の小児疾患を診察しており、呼吸管理を要する患者さま(肺炎、脳症など)も治療しています。
救急診療科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 50 3.90 3.62 6.00 *41.14
161070xxxxx1xx 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2 1あり 34 9.00 8.53 14.71 49.59
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 21 3.57 8.38 4.76 *38.48
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 17 9.76 9.88 29.41 66.82
161020xxxxx00x 体温異常 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 16 8.75 6.60 37.50 *70.81
救命センターで受け入れを行う患者は多岐に渡り「心血管緊急症」、「外傷」、「脳血管障害」などになります。また,広範囲熱傷などの治療にも重点を置いています。 初療の後、各診療科の専門的治療が開始され、それぞれの科に転科しますが、外傷で全身にわたるものなどは救急診療科の管理となります。MDC6分類で最上位に入るのは「薬物中毒」となっており、交通事故などによる頭部外傷、骨盤損傷、次いて近年の異常気象に伴う体温異常(熱中症)となります。
血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x5xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 5あり 39 19.56 19.61 0.00 *79.54
130030xx99x4xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 4あり 35 17.40 9.62 2.86 65.83
130030xx99x9xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 9あり 32 17.50 12.88 0.00 72.50
130040xx99x5xx 多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物 手術なし 手術・処置等2 5あり 30 23.23 16.12 0.00 73.67
130030xx97x50x 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等2 5あり 定義副傷病 なし 25 25.12 29.83 0.00 73.16
診断群分類で分けると上記のとおりと細分化されてしまいますが、もう少し大きなまとまり(MDC6分類)とすると、下記のように大別されます。 第1位は非ホジキンリンパ腫203件(41.6%)、第2位が多発性骨髄腫で68件(13.9%)、第3位が急性白血病62件(12.7%)となります。 血液疾患の患者の在院日数は長めで、これは治療後の患者の状態に応じ入院加療を継続した上で加療を行っている割合が多いからです。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx9901xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 45 13.49 13.81 6.67 *73.42
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 25 12.00 11.49 4.00 *61.36
110260xx99x0xx ネフローゼ症候群 手術なし 手術・処置等2 なし 24 16.46 19.94 0.00 60.88
110280xx97x1xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 その他の手術あり 手術・処置等2 1あり 19 21.89 24.61 5.26 58.79
110280xx991xxx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 あり 15 4.07 6.44 0.00 56.13
診断群分類で分けると上記のとおりと細分化されてしまいますが、もう少し大きなまとまり(MDC6分類)とすると、下記のように大別されます。 第1位は慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全で136件で全体の33.7%を占めております。 続いてネフローゼ症候群、肺炎、急性腎不全、敗血症等となっております。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 74 25.00 25.50 58.11 *78.77
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病 なし 26 4.77 4.76 0.00 50.15
160850xx01xxxx 足関節・足部の骨折・脱臼 骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)、足、指(手、足)その他等 17 17.94 18.32 5.88 43.88
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 13 14.15 19.34 30.77 61.92
160610xx97xxxx 四肢筋腱損傷 その他の手術あり 11 7.45 8.90 0.00 52.18
上記のDPC分類では細分化されているため、MDC06で分類した傷病部位、疾患別件数は以下のとおりです。 第1位は高齢者の転倒などによる股関節・大腿近位の骨折74件(19.3%)、次いで多いのは前腕の骨折26件(6.9%)、第3位は足関節周辺の骨折17件(4.4%)が続きます。 救急からの入院では交通事故などによる多発外傷の受入があり、骨折部位が複数に及ぶものも、他の診療科と連携しながら受入してます。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 55 9.24 9.34 0.00 33.65
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 36 9.56 9.23 0.00 48.03
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2 なし 30 4.53 2.96 0.00 41.77
120140xxxxxxxx 流産 26 2.19 2.43 0.00 35.73
120170x199xxxx 早産、切迫早産(妊娠週数34週未満) 手術なし 15 25.47 20.10 40.00 33.53
当院では、近隣の開業の先生からハイリスク妊婦の紹介が多いため、異常分娩の数が多くなっています。 切迫早産も病状に応じ入院管理をしていますが、 妊娠32週以前の早産児は当院では管理していないので、さらなる高次施設へ転院搬送となる場合があります。
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx99200x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 2あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 22 4.32 2.98 0.00 74.77
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 14 18.57 20.60 14.29 *86.64
0400801499x012 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 あり A-DROP スコア2 - - 18.22 - -
0400801499x002 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし A-DROP スコア2 - - 15.44 - -
040110xxxxx2xx 間質性肺炎 手術・処置等2 2あり - - 26.77 - -
診断群分類で分けると上記のとおりと細分化されてしまいますが、もう少し大きなまとまり(MDC6分類)とすると、下記のように大別されます。 肺の悪性腫瘍73件(21.0%)、肺炎等57件(16.4%)、その他の感染症(真菌を除く)33件(9.5%)の順となります。 全国平均と比べ高齢者の割合も多く、併存する疾病も多いことから、在院日数は若干長くなっています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 146 1.19 2.54 0.00 *74.90
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり 両眼 126 1.11 4.46 0.00 *74.23
020220xx97xxx0 緑内障 その他の手術あり 片眼 - - 4.82 - -
020240xx97xxx0 硝子体疾患 手術あり 片眼 - - 4.88 - -
- - - - - - -
上記の表ではDPC症例のみを掲載しているため収載がありませんが、当科の入院症例の98.5%(271件)は白内障による水晶体再建術となっています。 日帰り手術のため在院日数も短めになっております。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 25 15.72 19.09 52.00 63.20
010040x199x0xx 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 22 17.77 22.61 59.09 *72.14
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 18 17.67 15.70 50.00 *70.17
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 14 7.21 9.88 14.29 *80.50
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 12 11.17 15.57 16.67 70.58
脳神経外科では、救急部と協力して頭部外傷患者の治療を積極的に行っております。 また脳血管障害の中でも、脳梗塞の急性期治療は発症4時間30分以内に開始できれば、t-PAの投与を、救急部の協力のもと救急外来行い、そのまま集中治療室に入室して全身管理を含めたきめ細かく神経症状の変化をチェックしていきます。 上記DPC分類では非外傷性頭蓋内血腫や頭蓋・頭蓋内損傷が上位にありますが、MDC6分類では「脳梗塞」が全体の21.5%を占める症例です。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2 なし 32 2.03 2.82 0.00 74.13
130030xx97x00x 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 28 2.11 7.93 0.00 *71.75
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1 なし 15 2.67 3.93 0.00 39.07
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1 なし 12 3.83 4.28 0.00 46.83
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2 なし 12 9.08 7.22 0.00 76.92
上記のDPC分類では細分化されるため、MDC06で分類すると、眼瞼下垂による手術症例が32件と最も多く、入院症例の14.8%を占めます。 2位は非ホジキンリンパ腫28件(13.0%)、次いで3位には皮膚の良性新生物22件(10.2%)となります。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x00x 肺の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 33 10.55 9.89 0.00 75.09
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 17 12.12 9.54 0.00 48.41
040150xx97x00x 肺・縦隔の感染、膿瘍形成 手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 28.25 - -
040050xx99x0xx 胸壁腫瘍、胸膜腫瘍 手術なし 手術・処置等2 なし - - 13.48 - -
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし - - 8.33 - -
大きなまとまり(MDC6分類)にすると、第1位は肺癌の手術で全体の35.7%を占めており、当科が受け持つもっとも多い疾患です。 高齢者に多く、手術患者さんの平均年齢は75.0歳です。 第2位は気胸で若年者に多いのですが、当院では70歳以上の肺気腫に合併した高齢者の手術割合が高く、そのため平均年齢も若干高くなっています。手術を行う症例、胸腔ドレナージにより手術をしない症例が半々となります。 次いで多いのは肺癌の抗がん剤治療です。手術の効果を強化するための抗がん剤の適切な使用も、当科の大切な仕事です。
乳腺外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1 なし 69 7.61 9.88 1.45 *67.23
090020xx97xxxx 乳房の良性腫瘍 手術あり 15 4.53 4.00 0.00 46.87
090010xx02xxxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 14 4.57 5.64 0.00 61.50
090010xx97x0xx 乳房の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 なし - - 6.59 - -
180050xx97x0xx その他の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2 なし - - 10.65 - -
当科の主要な取り扱い疾患は、MDC6分類にすると乳房の悪性腫瘍で86件、全体の78.9%を占めております。 病態に応じて、根治療とQOLを損なわないように、術前薬物療法(化学療法、分子標的治療)、外科的手術療法(乳房部分切除術、乳房前切除術、センチネルリンパ節生検、腋窩リンパ節切除等)、術後補助療法(抗癌剤化学治療、内分泌療法、化学療法、分子標的治療、放射線治療)をおこなっています。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2 なし 14 12.21 10.42 0.00 *75.00
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤手術等 14 2.14 2.61 0.00 71.93
050080xx0101xx 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 13 18.92 21.53 0.00 70.00
050163xx9900xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし - - 8.11 - -
050163xx01x1xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 上行大動脈及び弓部大動脈の同時手術等 手術・処置等2 1あり - - 27.58 - -
診断群別患者数での1位は非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤32件(31.1%)、 2位は心臓大血弁膜症関連で23件(22.3%)、弁置換、弁形成手術の症例と、手術前のカテーテル検査目的の入院となっています。 3位は非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤で人工血管置換術の適応となります。 その他、心臓大血管領域疾患も外科的治療が望まれる症例は適宜、循環器科の医師と連携し、治療方針を決定しています。 手術に際しては安全に行えるよう術前の全身評価や手術手技に関して綿密にカンファランスをおこない、手術に臨んでいます。
小児外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x101xxxx 鼠径ヘルニア(15歳未満) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 33 3.00 2.75 0.00 4.48
060130xx9900xx 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし - - 7.63 - -
060150xx99xxxx 虫垂炎 手術なし - - 8.02 - -
060170xx02xx0x 閉塞、壊疽のない腹腔のヘルニア ヘルニア手術 腹壁瘢痕ヘルニア等 定義副傷病 なし - - 6.86 - -
140590xx97xxxx 停留精巣 手術あり - - 2.97 - -
当科の主要な取り扱い疾患を説明するため、MDC6分類による上位疾患を示します。第1位は鼠経ヘルニア33件(45.8%)、第2位は虫垂炎9件(12.5%)、第3位食道、胃、十二指腸、他腸の炎症7件(9.7%)が続きます。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 85 - 19 - 19 13 1 8
大腸癌 27 43 41 39 32 56 1 8
乳癌 40 22 - - - 1 8
肺癌 16 10 - 20 24 29 1 8
肝癌 - - - 16 11 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
当院は地域がん診療連携拠点病院として埼玉県北部のがん診療を担っております。このデータの数字を見ると、再発が多いように見えてしまいます。特に大腸癌は、再発数が多いと思われますが、これは実際進行した癌の割合も多い事もありますが、データ処理上初回治療後6ヶ月過ぎて治療を行なった場合、実際には再発していなくても再発として処理する決まりになっているためこのような一見不自然な事が起きます。さらに当院では化学療法(抗癌剤治療)を積極的に行っておりますが、数日程度の短期入院をしていただく事が多く、例えばそれを同じ患者さんで5クール(回)繰り返した場合には再発数5とデータ入力する決まりであるため、必然的に再発数が多くなってしまいます。 実際の当院のがん生存率はどのがん種も全国統計とほぼ同じレベルであります。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 83 16.48 *78.13
重症 19 28.11 *81.05
超重症 - - -
不明 - - -
まず、図表の説明からいたします。 肺炎の重症度は、年齢、脱水、呼吸、意識障害、収縮期血圧の各々の程度を考慮して総合的に算定しています。 当院は三次救急病院を兼ねているため、市中肺炎の中でも重症度の高い肺炎が多い傾向が認められ、患者年齢は80歳代が多く高齢化が進んでおります。 入院経路においては、他の医療機関からの転院、または自宅より来院する方、療養施設からの患者さんと多種です。 高齢者が多いために、入院中併発症を起こしたり、もともとの持病が悪化したりすることもあり、そのために在院日数が延長することが認められます。 肺炎治療後の退院に際して、家族と相談をしつつ、療養型病院、療養施設、自宅かに分かれますが、その行き先により少し在院日数が変動することがあります。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 120 19.33 *74.38 39.39
その他 12 24.83 71.17 3.79
当院では、2018年度より運用が開始された埼玉県急性期脳梗塞治療ネットワーク(SSN)に連携病院として参加しており、緊急性を要するt-PA治療を行っています。さらに、t-PAを投与しても溶けなかった血栓を、特殊なデバイスを用いて回収するカテーテル治療を行う体制が整い、現在稼働しております。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 等 110 1.13 2.21 0.00 *71.48
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 99 1.04 4.20 1.01 *66.63
K7193 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術 等 42 5.64 13.48 7.14 *73.88
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 39 0.56 12.41 5.13 *72.74
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 36 3.06 13.53 2.78 74.86
Kコード別手術患者数を見ると、「ヘルニア手術」や「腹腔鏡下胆嚢摘出術」といった良性疾患であり広く求められる手術、「内視鏡的胆道ステント留置術」といった内視鏡手術、さらに「結腸切除術・全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術」や「胃切除術・悪性腫瘍手術」といった、がん手術まで広い分野で手術を行っています。地域でニーズの高い一般診療を併せて積極的に行っていることを示しています。
循環器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 等 182 2.51 3.03 0.55 *70.92
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 105 1.35 10.64 0.95 *75.54
K5463 経皮的冠動脈形成術 その他のもの 等 84 2.02 2.89 0.00 *71.13
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの 等 65 0.02 17.57 9.23 *70.95
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの 51 0.14 13.90 3.92 *69.41
心臓の血管(冠動脈)の狭窄や閉塞によって、胸部症状を有していたり、心臓の機能が低下している場合に経皮的冠動脈ステント留置術(形成術)を行います。 これは開胸手術ではなく、カテーテルという細い管を使用した手術のため患者さまの負担が少ない治療法です。 最近では技術の進歩で、橈骨(手首の血管)からのカテーテルの挿入が主流となり、さらに患者さまの負担が緩和しています。 足の血管の狭窄や閉塞による、足の痛みに対しても同様にステントを使用した四肢の血管拡張術を行っております。 その他にもペースメーカー移植術も数多く手がけ、心拍数減少由来の疾患の治療を行っています。
消化器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 158 0.92 9.08 6.33 *75.08
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術 等 75 0.99 6.56 0.00 *75.44
K654 内視鏡的消化管止血術 74 0.73 12.77 10.81 *73.07
K6852 内視鏡的胆道結石除去術 その他のもの 等 37 1.57 2.95 0.00 *74.76
K708-3 内視鏡的膵管ステント留置術 36 1.39 11.92 2.78 *69.14
「内視鏡的胆道ステント留置術」(第1位)が197件で全体手術件数の19.5%を占め最も多い手術症例となっています。 第2位の「内視鏡的胃・十二指腸ポリープ・粘膜切除術」については、早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術(ESD)の施行となっており腫瘍の面積が大きい場合(3センチ以上)に選択する手術です。第3位の「内視鏡的消化管止血術」は上部消化管の出血に施行するものが主で、第4位は「内視鏡的胆道結石除去術」、第5位は「内視鏡的膵管ステント留置術」となっております。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 等 101 1.74 5.17 0.99 *75.37
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 70 1.64 5.73 4.29 *69.19
K7811 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの 63 1.21 2.22 0.00 64.40
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの) 42 1.31 8.52 0.00 71.71
K841-21 経尿道的レーザー前立腺切除・蒸散術 ホルミウムレーザー又は倍周波数レーザーを用いるもの 等 38 1.03 5.16 0.00 74.87
経尿道的膀胱腫瘍切除術は、表在性膀胱癌の方を対象に、開腹せずに手術用内視鏡を用いて膀胱癌を切除します。 尿路結石の尿管嵌頓、癌が原因である尿管狭窄で水腎症となり急性腎不全、腎盂腎炎となった場合に尿道を通して腎臓と膀胱の間に尿を通す尿管ステントを留置する場合があります。 膀胱結石、異物摘出術も増えてきております。腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術は、ダヴィンチ手術にて傷口が小さくすみ、術中出血や傷の痛みも少なく術後の回復が早い傾向にあります。 、また、前立腺肥大症で排尿障害、尿閉となった患者さんに内視鏡で前立腺を切除しています。 精巣がんの治療には、手術・放射線・化学療法(抗がん剤)があります。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 等 52 2.25 18.60 46.15 *74.96
K0462 骨折観血的手術(前腕) 等 39 2.26 10.18 7.69 *53.21
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕) 等 31 1.00 1.39 0.00 45.55
K0811 人工骨頭挿入術(股) 27 3.41 19.00 51.85 *79.04
K0463 骨折観血的手術(鎖骨) 等 14 1.57 5.57 0.00 43.93
第1位、第2位の症例について上肢、下肢の骨、関節外傷に対する骨折観血的手術が23.8%と多くを占めています。 第3位にある「骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕) 等」は手術により挿入した固定具の抜釘です。股関節や膝関節の人工関節手術、軟部組織に対する手術、腫瘍手術、脊椎等の変性疾患への手術、アキレス腱断裂手術など、幅広く実施しています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 270 0.00 0.16 0.00 *74.53
K2822 水晶体再建術 眼内レンズを挿入しない場合 - - - - -
K2686 緑内障手術 水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術 等 - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
水晶体再建術で98.5%以上を占めています。 水晶体再建術の多くは、1日入院の手術となります。手術当日に入院し、術後の経過を見ながら休息して頂き、診察により問題がなければそのまま退院できます。 他に、緑内障手術なども症例は少ないですがおこなっております。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術 選択帝王切開 50 6.78 7.36 0.00 34.40
K8981 帝王切開術 緊急帝王切開 46 2.20 7.65 0.00 32.74
K877 子宮全摘術 39 1.44 7.18 0.00 50.92
K867 子宮頸部(腟部)切除術 30 0.77 2.77 0.00 41.77
K9091イ 流産手術 妊娠11週までの場合 手動真空吸引法によるもの 12 0.58 0.08 0.00 37.08
分娩を扱う地域での中核の総合病院という特徴からハイリスク妊婦が集まり、帝王切開が上位を占めています。 既往帝切、骨盤位、多胎妊娠は原則帝王切開という方針にしているため、一層「予定して行う帝王切開」が多くなっています。 婦人科領域の手術では、子宮筋腫、子宮内膜増殖症、子宮頸部高度異形成による子宮摘出が上位疾患となっています。 また、 卵巣部分切除術などの手術もおこなっております。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2193 眼瞼下垂症手術(その他) 等 18 0.00 1.00 0.00 73.39
K6261 リンパ節摘出術(長径3cm未満) 等 17 0.00 1.00 0.00 *70.41
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(躯幹) 等 16 0.75 5.06 0.00 60.00
K2191 眼瞼下垂症手術 眼瞼挙筋前転法 等 14 0.00 1.07 0.00 75.07
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 等 14 0.36 6.93 0.00 78.00
眼瞼下垂の手術は、、その他の(余剰皮膚切除術等)が18件、眼瞼挙筋前転法が14件と最も多く全体の14.8%となっております。 その他の手術症例として、リンパ節摘出術17件、四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(躯幹)16件、皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除)14件となっています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K178-4 経皮的脳血栓回収術 25 0.48 22.72 56.00 75.44
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 19 0.11 9.42 15.79 *81.05
K1781 脳血管内手術 1箇所 13 0.77 20.77 15.38 63.08
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの 等 - - - - -
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 - - - - -
脳神経外科で最も多い手術は、経皮的脳血栓回収術25件で全体の8.7%、慢性硬膜下血腫に対し頭蓋から血腫を洗浄除去する慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術で19件となっています。 脳腫瘍の手術の際は、侵襲を減らすために様々なモニター下で摘出術を行っております。 脳動脈瘤に対しては、これまで主に開頭クリッピング術での治療のほか、血管内手術(コイル塞栓術)での治療もおこない、動脈瘤の部位や形態に応じて最適な治療を選択できます。
乳腺外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4763 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 57 1.02 5.40 1.75 *67.04
K4762 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 14 1.07 2.50 0.00 61.50
K4765 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの)・胸筋切除を併施しないもの 11 0.91 6.73 0.00 67.73
K4742 乳腺腫瘍摘出術 長径5センチメートル以上 等 11 1.00 2.64 0.00 50.64
K474-2 乳管腺葉区域切除術 - - - - -
当科の乳腺悪性腫瘍手術は85件で全体の78.0%となっており、その内訳として全摘手術は69件、部分切除手術は11件となっています。部分切除手術とは、がんを含めた乳房の一部を、扇形または円形に切除して、乳房の正常部分をなるべく残す手術です。切除した組織を病理検査に提出し、転移の有無を確認します。また、センチネルリンパ節生検をおこなって、リンパ節の切除を施行するか判断します。
救急診療科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K386 気管切開術 22 5.05 43.59 68.18 *73.14
K084 四肢切断術(大腿) 等 - - - - -
K481 肋骨骨折観血的手術 - - - - -
K494 胸腔内(胸膜内)血腫除去術 - - - - -
K772 腎摘出術 - - - - -
当科では全身管理が必要で各診療科へ引き継ぐことが困難な多発外傷の初療を行っています。よって手術症例も腹部や胸部の外傷によるものの症例が多くを占めています。この統計には「創傷処理(挫創や切創等の縫合など)」を含めていないため、実際の手術の多くは創部の縫合、血管の結紮などが上位を占めます。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5612ロ ステントグラフト内挿術 1以外の場合 腹部大動脈 15 1.00 10.27 0.00 *77.20
K5551 弁置換術 1弁のもの - - - - -
K617-2 大伏在静脈抜去術 - - - - -
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術 2吻合以上のもの - - - - -
K5541 弁形成術 1弁のもの - - - - -
心臓血管外科の手術別患者数での1位は大動脈瘤の治療法としてステントグラフト内挿術15件で全体の14.6%で、以前の大動脈瘤の根本的な治療は「人工血管置換手術」とは違い、この手術は胸やお腹を大きく切り開いておこなわず、身体への負担が軽減されています。第2位は弁膜症の外科的治療としての弁置換術です。第3位は伏在静脈抜去術や冠動脈、大動脈バイパス移植術などとなっています。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5131 胸腔鏡下肺切除術 肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの) 等 26 7.27 7.00 0.00 *53.35
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの 12 1.00 8.83 0.00 76.25
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 部分切除 - - - - -
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 区域切除 等 - - - - -
K496-2 胸腔鏡下醸膿胸膜又は胸膜胼胝切除術 - - - - -
第1位は自然気胸に対する根治術です。気胸はほとんどが緊急入院で、その治療経過のなかで手術が選択される例が多いため、入院から手術までは様々です。 また、気胸の手術の際は胸腔鏡の活用を考えますが、肺癌の際にはそれに拘泥してはおりません。第2から第4位は併せて胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術の30件で全体の21.4%となります。他に、気管支瘻孔閉鎖術、肺悪性腫瘍手術などもおこなっております。
小児外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 29 1.00 1.00 0.00 4.45
K836 停留精巣固定術 - - - - -
K6333 臍ヘルニア手術 - - - - -
K6335 鼠径ヘルニア手術 - - - - -
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) - - - - -
小児外科で最も多い疾患は鼡径ヘルニア(いわゆる脱腸)となっています。当科では腹腔鏡下の鼡径ヘルニア根治術をおこなっています。 女児では直径2mmのミニポートを使用する当科独自の方法を考案し手術を行っていますが、鼡径部の創は3mm程度で極めて整容性に優れています。停留精巣は経過観察を行い、1歳までに陰嚢内に下降しない症例に精巣固定術を行っています。 虫垂切除術は腹腔鏡を用い、臍下半周の切開創のみで虫垂を切除しており、やはり整容性に優れた術式となっています。
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術(仮死第1度) 等 14 0.00 20.00 0.00 0.00
K9132 新生児仮死蘇生術(仮死第2度) - - - - -
K7151 腸重積症整復術(非観血的) 等 - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
ハイリスクの妊婦を産科で受け入れている為、帝王切開による緊急分娩が多くなっています。分娩立会いで緊急蘇生を行い、そのまま入院という状況となる場合が多くなります。 小児外科の常勤医がいるので整復不能の腸重積手術、ヘルニア嵌頓、急性虫垂炎など、まれには新生児の外科疾患などにも対応しています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 33 0.37
180010 敗血症 同一 40 0.45
異なる 53 0.59
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 13 0.14
異なる - -
当院は埼玉県北部医療圏の三次救急病院でもあり、何らかの感染症から敗血症にいたり、また、播種性血管内凝固症候群(DIC)を併発する患者さんも搬送されて来て、他医療機関から紹介入院する頻度が多くあります。 症状の程度は原病にもよりますが、重症の場合が多い傾向です。いずれも病態も、集中治療が必要であり、原疾患はいろいろですが、内科をはじめ対応する各科で治療を行っております。 手術・処置等の合併症に関して、その原因を究明することはもちろんであり、その後の対処も最善、適切に行っております。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
1219 1139 93.44
当院では、多発外傷、骨盤骨折、人工関節の置換術や腹部手術を受けた患者、産婦人科などの術後に、安静臥床が長くなった患者では注意しなくてはならない術後合併症の 1 つとされています。また、内科疾患でも長期安静臥床中の患者に深部静脈血栓症 が発症しています。肺血栓塞栓症は予後不良の疾患であり、発症1時間以内の死亡例が全死亡例の約 4 割を占めています。そのため、肺血栓塞栓症の原因となる深部静脈血栓症の早期発見と早期治療が、肺血栓塞栓症を予防することになり非常に重要です。各部署での対応として、弾性ストッキング着用、間歇的空気圧迫法、 抗凝固療法をしています。なお、平成 28 年度からは小児科・小児外科を除くほぼ全患者にリスク評価を行ない、リスクに応じた予防法を施行するようにしています。
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
2272 1541 67.83
敗血症は病原菌が血液中に流入して全身に広がることにより悪寒や高熱などの重篤な症状を呈する感染症で、流入した病原菌によって高い致命率を示します。血液培養は採血により血液中に流入している病原菌を採取し、病原菌種類の決定や適切な抗菌薬治療を実施するための検査です。血液培養は病原菌の検出感度向上や原因菌決定のため、2セット以上採取することが望ましいとされています。2023年度は敗血症を疑う2,272症例において血液培養を実施しました。小児や貧血している患者様には採血し過ぎないよう採血量に配慮して実施したため、2セット採血の実施数は1,541件、2セット実施率は67.83%でした。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
1274 984 77.24
近年、広域スペクトル抗菌薬をはじめとする抗菌薬の乱用による各種の薬剤耐性菌が増加しつつあり、多剤耐性菌による院内感染が問題になってきています。不適切な抗菌薬の使用は、耐性菌の発生や蔓延につながります。当院では、不適切な抗菌薬の使用を防ぐ目的として広域スペクトルの抗菌薬の使用届出制の実施、抗菌薬使用量の把握、培養提出の推進を行っています。また、抗菌薬適正使用を推進するため、抗菌薬適正使用支援チーム(Antimicrobial Stewardshio Team:AST)を組織し、日々活動を行っています。
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