血管造影検査
血管造影検査とは
血管造影検査とは体内の血管を映し出す検査です。肘、手首、足の付け根などの血管からカテーテルという細い管を血管内に入れて目的部位まで誘導し、カテーテルから造影剤を注入することによって、血管を描出します。この検査では、血管の異常(狭窄、動脈瘤、出血)や腫瘍などの詳細な情報を得ることができます。
血管内治療
血管造影と同様の手法で目的部位までカテーテルをすすめた後、カテーテルの中から様々な器具を挿入し、治療を行います。狭窄血管を拡張したり、動脈瘤や腫瘍、損傷血管を塞栓したりします。一般的に外科手術より低侵襲な治療法といえます。
心臓カテーテル検査室
心臓の血管や心臓の動きを撮影します。また、狭心症や心筋梗塞による狭窄・閉塞した血管を、バルーンやステントなど様々な治療器具を用いて治療します。
2019年12月末、島津製作所製の血管撮影装置「Trinias B8」を導入しました。近年の複雑化・高度化している血管内治療において、被ばくの低減・造影剤の削減・検査時間の短縮を実現し、安心してカテーテル検査・治療を受けていただけるようになりました。
DSA検査室
当院のDSA室では汎用性の高い多目的血管撮影装置を導入し、頭部から四肢の血管まであらゆる部位の検査・治療に対応しています。脳動脈瘤コイル塞栓術、脳梗塞血栓回収療法、頸動脈ステント留置術(CAS)、ペースメーカー植え込み・交換、肝動脈化学塞栓術(TACE)、末梢血管治療(EVT)、経皮的バスキュラーアクセス拡張術(VAIVT)、外傷性出血に対する動脈塞栓術など、各診療科の様々な検査・治療に対応しています。
DSA室では2016年に機器が更新され、GE社製「Innova IGS630」が 導入されました。こちらの装置は2方向同時収集が可能なバイプレーンシステムが採用されています。また、装置を回転させながら画像収集することで3次元画像の作成や血管解析、CT装置と同様な断層画像の収集も可能となっております。
放射線診断科部・放射線治療科部